1980年代半ば、社会現象を巻き起こしたフジテレビ系バラエティ番組『夕やけニャンニャン』から誕生した「おニャン子クラブ」。その中でも清楚なルックスと圧倒的な透明感でトップクラスの人気を誇ったのが、会員番号16番の高井麻巳子氏でした。工藤静香氏、生稲晃子氏とともに結成した派生ユニット「うしろ髪ひかれ隊」でもセンターを務め、ソロ歌手としてもチャート1位を獲得するなど、まさにアイドルの王道を歩んでいました。
二人の関係が急進展したのは、おニャン子クラブが解散した1987年秋以降のことです。当時、番組のメイン構成作家であり、主要楽曲の作詞を手掛けていた秋元康氏は30歳、高井氏は21歳。学年差にして8歳という年齢差でした。プロデューサー的立場にあるクリエイターと所属アイドルという関係性から、交際は極秘裏に進められ、ニューヨークへの極秘旅行などを経て愛を育みました。
そして1988年5月、世間を揺るがす「電撃結婚発表」が行われます。人気絶頂の元アイドルが突如として結婚を発表し、同時にファンクラブの解散と芸能界完全引退を宣言したのです。当時の記者会見やワイドショー報道では、秋元氏の「責任を持って彼女の人生を幸せにする」という覚悟と、高井氏の一切の未練を残さず家庭に入る決断の潔さが大きな波紋と感嘆を呼びました。