ラッパ剣道が少年少女の道場から学生大会、さらには一般の愛好家に至るまで強く批判されるのには明確な理由が存在します。ネットの掲示板やSNS上でも、「見ていて不快」「武道ではなくただのポイント稼ぎゲームに成り下がっている」といった手厳しい反応が多数を占めています。
最大の理由は、剣道が最も大切にする「気剣体の一致」という根本理念を冒涜しているからに他なりません。充実した気力(気)、適正な刃筋と打突(剣)、体さばきと踏み込み(体)がひとつになって初めて有効打突となる武道において、声(気力のアピール)だけを肥大化させる行為は本質からの完全な逸脱です。
さらに、相手に対する敬意を欠くマナー違反である点も深刻です。剣道は「礼に始まり礼に終わる」競技であり、勝敗を争う相手を敬い、審判の公正な判断に身を委ねるのが鉄則とされています。奇声で相手を威嚇し、審判を幻惑しようとする姿勢は、武道教育の現場でも悪質な悪弊として厳しく戒められています。