2005年、急性骨髄性白血病という残酷な病が彼女を襲った。無菌室での苦しい闘病生活の中、父は連日病院へと足を運び、愛する娘の手を握り続けた。かつての葛藤は消え去り、そこにはただ娘の回復を祈る一人の父親の姿があった。病室で口ずさんだ歌声は、最後まで生きる希望に満ちあふれていた。
彼女が旅立った後も、その壮絶な生き様と至高の歌声はNHKのドキュメンタリー番組などを通じて繰り返し特集され、日本中に深い感動を与え続けている。日本の音楽業界に燦然と輝く彼女の軌跡。それは、一人の天才歌手の努力の記録であると同時に、娘を陰で支え抜いた父親との、魂の葛藤と絆が生み出した奇跡の結晶でもあるのだ。 (出典: 本田 美奈子 父親(Yahoo!ニュース))