長期間放置されたベランダには、単なる砂埃にとどまらない複合的な汚れが固着しています。汚れの性質に合わせた適切なアプローチを行わなければ、素材を傷めるばかりか衛生上のリスクも伴います。
ベランダ床の黒ずみ落とし方としては、酸素系漂白剤であるオキシクリーンを使ったベランダ床の洗い方が抜群の威力を誇ります。40〜60℃のぬるま湯にオキシクリーンを溶かし、黒ずみ部分に塗布してキッチンペーパー等で密着パックを行います。約20分放置した後にメラミンスポンジで軽く擦り、濡れ雑巾で完全に拭き取ることで、繊維状に沈着したカビや油汚れを分解・除去できます。なお、エコ掃除を好む方には、アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を使ったベランダ掃除が推奨されます。重曹を撒いた上からクエン酸水をスプレーすることで発生する微細な炭酸ガスの泡が、汚れを物理的に浮かび上がらせます。
特に注意を払うべきは鳥害です。ハトなどの鳥のフンをベランダで消毒・掃除する方法では、決して乾燥した状態で掃き掃除をしてはいけません。クリプトコッカス菌などの病原菌が空気中に飛散し、吸入による健康被害を引き起こす恐れがあるためです。必ずマスクとゴム手袋を着用し、フンにエタノール消毒液または薄めた次亜塩素酸ナトリウムをたっぷり吹きかけてふやかし、キッチンペーパーで包み込むように密閉廃棄します。その後、除去面を再度アルコール等で徹底的に消毒します。
また、ベランダタイルの隙間掃除とベランダ排水溝の掃除手順も重要です。敷き詰めたジョイントタイルの隙間には、泥や髪の毛が溜まりやすく、虫の温床になります。部分的にタイルを外し、隙間ブラシや古い歯ブラシで掻き出した後、排水溝のゴミ受けに溜まったヘドロを取り除きます。排水溝周辺の泥汚れを濡れ雑巾で拭き取っておくことが、雨天時のスムーズな排水と悪臭防止の鍵を握ります。