私たちの頭部は、想像以上に重い。体重の約10%、つまり5〜6キログラムもの重量が、細い首の骨だけで支えられています。本来であれば、首の骨(頸椎)が緩やかな緩衝材の役割を果たす「C字カーブ」を描くことで、この重力を分散させているのです。しかし、画面をのぞき込む姿勢が日常化すると、このカーブが失われ、文字通りまっすぐ(ストレート)になってしまいます。
2026年現在、スマートデバイスの多様化やテレワークの完全定着により、この問題は「単なる肩こり」から「深刻な自律神経失調のリスク」へとシフトしています。首が前に傾く角度が30度になると、首にかかる負荷は約18キログラム、60度ではなんと約27キログラムにも達します。これは小学生の子供を常に首に乗せているのと同じ状態なのです。