朝ドラの配役を紐解くと、完璧に計算された「黄金比率」が存在することに気づく。フレッシュな新人や若手を抜擢するオーディション枠と、実績十分の実力派をピンポイントで指名する直接オファー枠の絶妙なバランスだ。この組み合わせが、作品全体のクオリティを底上げする強力な推進力となっている。
主演がオーディションで選ばれた若手である場合、その周囲を固める親役や師匠役には、舞台や映画で輝かしい実績を持つ超実力派がズラリと並ぶ。逆に、主演に実績ある若手女優をオファーで迎える場合は、相手役や幼馴染役に新星を配してフレッシュな風を吹き込む。NHKの制作陣は、視聴者を飽きさせないためにこの「組み合わせの化学反応」を常に意識して配役を決めているのだ。