審査員の心を一瞬で引き込み、高い評価を獲得するためには、テーマの抽出とタイトルの命名に批評性を持たせなければならない。凡庸なタイトルでは、どんなに優れた踊りも印象が薄れてしまう。
例えば、「環境破壊」を「蠢く灰色の吐息――奪われた未来へのレクイエム」と言い換えてみる。「自我の葛藤」なら「『私』を解体する12の線維」とする。叙情的な文学性と強烈な社会風刺を掛け合わせたタイトルこそが、観る者に予感と緊張感を与える。
世界観を作る際は、作品の「起承転結」ならび「歪み(コントラスト)」を意識したい。秩序から混乱へ、そして再生へと至る身体ダイナミクスを設計し、無音の時間を効果的に挿入する。こうした視覚的・聴覚的仕掛けが、審査員の記憶に深く残る名作を生み出す原動力となる。