分数の割り算をマスターする第一歩は、正しい計算手順(アルゴリズム)を確実に身につけることです。分数の割り算では、「割る数の分母と分子を入れ替えて、かけ算に変える」という操作を行います。
ここで登場する「分母と分子を入れ替えた数」のことを数学用語で逆数(ぎゃくすう)と呼びます。例えば、$\frac{2}{3}$ の逆数は $\frac{3}{2}$、$\frac{1}{4}$ の逆数は $\frac{4}{1}$(つまり $4$)です。元の数とその逆数を掛け合わせると、必ず答えが「$1$」になる性質を持っています。
具体的な計算手順は次の3ステップです。
【計算例:$\frac{2}{5} \div \frac{3}{4}$ の場合】
① 割る数である $\frac{3}{4}$ の逆数($\frac{4}{3}$)を作る。
② 割り算の記号($\div$)を掛け算($\times$)に変え、逆数を掛ける形にする。
$\frac{2}{5} \div \frac{3}{4} = \frac{2}{5} \times \frac{4}{3}$
③ 分母同士、分子同士をそれぞれ掛け算する。
$\frac{2 \times 4}{5 \times 3} = \frac{8}{15}$
ここで重要なのが「約分のやり方」です。掛け算を完了した後に大きな数字同士で約分しようとすると、計算ミスが急増します。分母と分子同士を掛ける前の段階で、斜め同士・上下同士で割れる数がないかを確認し、計算の途中で約分を済ませるのが鉄則です。