新潟産コシヒカリの特徴を最大限に引き出すには、炊き方にも一手間かける価値がある。新潟県内の生産者や米穀店が口を揃えて勧めるのは「浸水時間の確保」だ。精米した米を研いだ後、最低でも30分、できれば1時間以上、冷水に浸す。これにより米粒の中心部まで水分が行き渡り、炊き上がりのムラがなくなる。新潟の冬場は水温が低いため、浸水時間を長めに取る家庭が多いが、夏場は冷蔵庫での浸水が推奨される。
水加減は、新潟産コシヒカリの場合、米の容量に対して1.1倍から1.15倍が目安とされる。魚沼産のように粒が硬く繊細な米は、やや少なめの水加減で炊くと粒感が際立つ。一方、平野部の粘り強いコシヒカリは、標準よりやや多めの水加減でふっくらと仕上がる。炊飯器の「極うま」「かまど炊き」モードがあれば積極的に使いたい。炊き上がったら10分間の蒸らしを必ず入れ、底から軽くほぐす。ここまでやって、初めて新潟産コシヒカリの真価が発揮される。