ネット上では「早生まれは一生年収が低いまま」「挽回は不可能」といった過激な言説が散見されますが、これは統計データの読み解き方を誤った極端な誤解です。大人の年収格差に直結する真のメカニズムを正しく把握する必要があります。
一橋大学をはじめとする各種研究を詳細に確認すると、「35歳以降になると生まれ月による賃金格差は統計的に有意ではなくなる」という極めて重要な盲点が示されています。
日本型雇用における新卒一括採用では、就職時の「大学名」や「ポテンシャル評価」が初期配属や初任給を大きく左右します。早生まれの年収が20代後半から30代前半で低く出る主な原因は、幼少期の自信喪失から生じた「最終学歴の偏差値差」が初期キャリアに反映されているためです。
しかし、30代中盤以降の実務キャリアにおいては、学歴よりも「個人の専門スキル」「実務実績」「マネジメント能力」が評価の主軸となります。年齢を重ねて業務経験が蓄積されるにつれ、幼少期の月齢差がもたらした影響は完全に希釈されていくのが実態です。