「平成レトロ」の枠組み組み換えが進む中、ルーズソックス再燃の理由としてまず挙げられるのが、世界的なY2Kファッション女子高生ムードの成熟です。2000年代前後のポップでエネルギッシュなスタイルがグローバルに再評価され、NewJeansをはじめとするトップK-POPグループがMVやステージ衣装でレッグウォーマーやルーズソックスをアイコンとして着用したことが決定打となりました。日本の女子中高生にとって、ルーズソックスは「母親世代の懐かしい服」から「憧れのアイコンが纏うクールな最新ストリートギア」へと劇的に意味合いを変えたのです。
加えて、TikTokやInstagramのリール動画など、縦型ショート動画プラットフォームの普及が視覚的なブームを後押ししました。足元にボリュームを持たせるシルエットは、画面越しでも抜群の存在感を放ち、全身のスタイルを劇的に引き立てます。制服の着こなしに厳しい制限がある日本の学校環境において、校則の隙間を縫いながら最大限の「映え」と個性を演出できる最強のツールとして、再びルーズソックスが選ばれています。