ネット上でよく見られる誤解の一つに、「画面上部にWi-Fiアイコンが表示されていれば、モバイルデータ通信量は一切減らない」という言説があります。現場の検証取材によって明らかになったのは、スマートフォンが「Wi-Fi接続中」と表示していても、パケットロスや認証エラーが発生した裏側で、OSが瞬時にLTE/5Gパケットを補填している事実です。
特に集合住宅の共用Wi-FiやカフェのフリーWi-Fiなど、回線が混雑してレスポンスが極端に低下する環境では、端末が「通信不能」と判断し、ユーザーに告知することなくモバイル回線を利用してデータを送受信します。この挙動こそが、「自宅にずっといたはずなのにギガが減っている」という怪奇現象の真因です。
また、「ブラウザのタブを閉じれば通信は止まる」という認識も正確ではありません。近年のWebサイトはプッシュ通知やバックグラウンド同期のスクリプトを内蔵しているケースが多く、アプリをタスクキル(上スワイプで終了)するか、ブラウザのバックグラウンド実行権限を剥奪しない限り、微小なパケットを消費し続ける構造になっています。