製品パッケージに並ぶ「UVカット率99%」「遮光率99.9%」と「完全遮光100%」という表記。わずか0.1〜1%の差に見えますが、繊維構造と光学的な防御性能には圧倒的な隔たりがあります。
一般的な「UVカット帽子」の多くは、ポリエステルや綿などの繊維に紫外線を吸収・反射する薬剤をコーティングまたは練り込んだ「UVカット加工生地」を採用しています。この方式は通気性を保ちやすく安価に製造できる反面、目に見えない微細な布目の隙間から光が漏れ出ます。真夏の炎天下(直射日光下で約10万ルクス以上)において、0.1%の光の透過でも数時間にわたる蓄積によって皮膚細胞へのダメージは無視できないレベルに達します。
一方、サンバリア100や芦屋ロサブランに代表される「完全遮光100%」の製品は、生地の表面処理ではなく、特殊な遮光フィルムを多層ラミネート加工した多層構造生地を採用しています。光の波長(紫外線A波・B波、可視光線、赤外線)を物理的に100%遮断するため、日差しを浴びても帽子の内部に一切の光を通しません。
加工生地のUVカット帽子は、洗濯時の摩擦や汗、皮脂の付着によって薬剤が徐々に脱落します。多くの製品では洗濯20〜30回程度で遮光性能が10〜20%以上低下するため、1〜2年ごとの買い替えが前提となります。一方で完全遮光100%生地は、手洗いや摩擦を受けてもフィルム自体が損傷しない限り、遮光性能が落ちることはありません。