かつて「安価で苦みが強い」とされ、アラビカ種の下に置かれがちだったロブスタ種。しかし今、ベトナムの中部高原地帯(ダクラク省やダラット)で生産される「ファインロブスタ(Fine Robusta)」が、世界のコーヒー通を驚かせている。丁寧なハンドピックと洗練されたナチュラル・アナエロビック(嫌気性発酵)プロセスにより、チョコレートや熟したフルーツのような深い芳香を獲得した。
東京や大阪のこだわり派バリスタたちが、こぞってベトナム産単一農園(シングルオリジン)の豆を仕入れに現地を訪れる時代がやってきた。現地の最新店舗では、挽きたてのファインロブスタをハンドドリップで丁寧に抽出し、ワイングラスで香りを愉しませる贅沢なスタイルが定着している。