AER 31階展望デッキの最大の特徴は、エレベーターホールを挟んで「東側」と「西側」の2つの展望スペースに分かれている点にあります。それぞれの方角で観測できる風景のダイナミズムは、まるで別の展望台に訪れたかのような鮮烈なコントラストを生み出しています。
まず東側の展望テラスに立つと、眼下にはJR仙台駅の広大なホームと線路群が広がります。ひっきりなしに行き交う東北新幹線や在来線の姿は、鉄道ファンのみならず子どもから大人まで見飽きることがありません。さらに視線を遠くに伸ばせば、広大な平野部の先に仙台港や太平洋の水平線がくっきりと浮かび上がり、朝から日中にかけての爽快な眺望が楽しめます。
一方の西側テラスは、仙台市中心部の摩天楼と豊かな緑、そして奥羽山脈や泉ヶ岳の峰々を望むドラマチックな景観が魅力です。特に夕暮れ時から日没後のマジックアワーにかけては、空が茜色から深い藍色へと移り変わり、青葉通や一番町方面のビル群に明かりが灯っていきます。東西それぞれの見え方の違いを比較しながら鑑賞できる贅沢さは、仙台駅周辺の展望スペースでも唯一無二の体験といえます。