バイオリニストとしての華々しい活躍と並行して、俊太郎は株式会社ユートニック(Utonic Inc.)の共同創業者・代表取締役として、音楽業界の構造そのものにメスを入れている。クリエイターが持続可能に創作を続けられるエコシステムの構築を目指し、テクノロジーを活用したプラットフォーム事業を展開中だ。
彼が挑んでいるのは、巨大資本や旧来の流通網に過度に依存することなく、アーティストと熱狂的なファンが直接つながり、デジタルトークンやコミュニティを通じて新たな価値を共創できる仕組み作りである。自身が一流の演奏家としてスタジオやステージの痛みを肌で知っているからこそ、そのシステム設計には現場への深いリスペクトと実効性が宿る。
「アーティストが不当に搾取されず、純粋な創作に没頭できる環境を作りたい」という切実な問題意識。それを東大工学部とコンサルティングで培った冷徹な事業構築力で形にしていく姿は、日本のスタートアップ界隈でも唯一無二の存在感を放っている。