長編を書き上げた後の村上春樹氏がどのような作品を発表していくのか、ファンの関心は尽きません。過去40年以上の執筆パターンを分析すると、大規模な長編小説を完成させた後は、以下のような段階的なサイクルを辿る傾向があります。
長編の脱稿後には、海外文学の翻訳作品の発表、軽妙な語り口が人気のエッセイ集、そして珠玉の作品を収めた短編集の新刊へと続くのが定番の流れです。実際、『騎士団長殺し』の後には短編集『一人称単数』が上梓され、ラジオ番組「村上RADIO」の書籍化や音楽エッセイなどが継続的に届けられました。
現在も早稲田大学の「村上春樹ライブラリー(国際文学館)」関連のイベントや各種対談、海外作家の翻訳など多岐にわたる活動が続いています。次回作としては、長編に先駆けて研ぎ澄まされた掌編・短編の連作、あるいは日常や音楽への洞察を綴った最新エッセイ集が届けられる可能性が高いと見られています。