お札の準備が整ったら、次は封筒の外装と中袋の表記を整えます。お見舞いでは使用する「のし袋の選び方」を一歩間違えると、相手の容態に対する冒涜になりかねないため細心の注意が必要です。
水引は「赤白の結び切り」・のし(熨斗)は絶対に付けない
まず選ぶべき封筒は、「赤白の結び切り」の水引がかかったのし袋、または左側に赤帯が入った「お見舞い専用袋」です。水引の「結び切り」には「二度と繰り返さない」「一度きりで終わる」という意味が込められており、病気や怪我がスパッと完治することを祈る印となります。何度あっても良いお祝いで用いる「蝶結び」は、「病気や再入院を繰り返す」ことを意味するため絶対に使ってはいけません。
さらに見落としがちな盲点が、袋の右上に付いている「のし(熨斗鮑)」の有無です。本来のしは慶事の象徴であり、「病気が長く伸びる(延びる)」ことを想起させるため、病気見舞いでは「のしが付いていない袋」を選ぶのが鉄則です。市販の袋を購入する際は、右上に熨斗の飾りが印刷されていないか必ず確認してください。
中袋の書き方と「避けるべき数字」
中袋がある場合は、表面の中央に漢数字の旧字体(大字)を用いて包んだ金額を明記します。裏面の左下には、自分の郵便番号、住所、氏名を丁寧な黒インクのペンで記入します(薄墨は弔事専用なので使いません)。
金額の表記では、トラブルや縁起の悪さを防ぐために以下の大字を用いるのが通例です。
- 5,000円 → 金 伍阡圓
- 10,000円 → 金 壱萬圓
- 20,000円 → 金 弐萬圓
- 30,000円 → 金 参萬圓
また、お見舞金で避ける数字として「4(死)」と「9(苦)」は厳禁です。4,000円や9,000円、4万円といった金額は絶対に設定してはなりません。また、奇数が基本となるため、一般的には5,000円や10,000円(1枚の紙幣として扱う)が選ばれます。