偏差値表の数字だけでは見えてこないのが、入学後の過酷な日常と学生生活のリアリティです。本学に在籍する現役学生および卒業生に取材を行ったところ、共通して語られたのは「圧倒的な学習量と課題の多さ」でした。
「文系の友人のように大学生活を満喫できると思って入ると地獄を見る。1年次から解剖生理学や専門基礎科目の小テストが毎週のようにあり、単位を落とせば即座に資格試験のロードマップから外れるプレッシャーがある。実習期間は睡眠時間を削ってレポートを書くのが日常だった」(看護学科OB・現総合病院看護師)
また、保護者や受験生にとって極めて重要なのが、私立医療系大学特有の学費と奨学金の問題です。新潟医療福祉大学の初年度納入金は学科によって異なりますが、およそ150万〜180万円前後、4年間の総額では600万〜700万円超に達します。この金額は国公立大学と比較して大きな負担です。
しかし、同大学には経済的負担を軽減するための強力な支援制度が複数用意されています。代表的なものが「特待生制度」であり、一般選抜や共通テスト利用入試の成績上位者に対し、最長4年間にわたり授業料の全額・半額を免除する仕組みが整備されています。さらに、各医療法人や自治体病院が提供する「修学資金貸与制度(指定病院に一定期間勤務することで返還免除となる制度)」を併用し、実質的な学費負担を大幅に抑えて卒業する学生も少なくありません。
【実態検証】就職実績の評判と医療現場からのリアルな評価
新潟医療福祉大学の就職実績に対する評価は、医療現場の採用責任者の間でも総じて高水準を維持しています。単に「就職率100%」という表面的な数字にとどまらず、大学病院、県立・市立病院、大規模医療法人への就職割合が極めて高い点が信頼の証です。
新潟県内はもちろんのこと、東京・神奈川・埼玉・千葉といった首都圏の急性期病院やリハビリテーション専門病院において、新潟医療福祉大学の卒業生は「基礎医学の知識が固まっており、実習態度の礼儀が身についている」と一定の評価を得ています。文系就活で問題となる「学歴フィルター」は、国家資格が前提となる医療界においては事実上機能せず、「国家資格の保有+実習先での臨床評価」が進路を左右するため、同大学の出口実績は極めて強固です。