トンボの目の数は2つじゃない?驚きの正体と360度視野の秘密

トンボの目の数は2つじゃない?驚きの正体と360度視野の秘密

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子どもの頃から親しんできた昆虫網の中でも、トンボの頭部デザインは際立って異質です。正面から見るとヘルメットのように頭部全体を覆う巨大なドーム状の器官が2つ並んでいますが、これは学術的には「複眼(ふくがん)」と呼ばれる集合器官です。

しかし、昆虫学の研究機関や博物館の拡大観察標本を確認すると、その2つの巨大な複眼に挟まれた額の中央部に、小さな光沢を放つ3つの突起が三角形を描くように並んでいるのが確認できます。これが「単眼(たんがん)」です。つまり、視覚器の単位としてカウントした場合、トンボの目の数は「2個の複眼+3個の単眼=合計5つの目」で構成されているのが生物学的な真実です。

昆虫の進化史において、トンボは約3億年前の古生代石炭紀に現れたメガネウラの直系子孫にあたります。長大な年月を経ても基本構造が変わっていない理由は、この「5つの目」と柔軟なトンボの頭部構造が、空中戦においてこれ以上ない完璧な完成度に到達していたからです。頭部と胴体は極めて細い頸部(けいぶ)で点支持されており、飛行中でも独立して全方向へ瞬時に角度を変えることができます。

森 瞳
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森 瞳

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