長年ネット上や一部のサッカーファンの間で議論されてきたのが、MLS レベル Jリーグ 比較論争です。かつてのように「欧州の第一線を退いたベテランがのんびりプレーする場所」という認識でMLSを捉えていると、実際のピッチで繰り広げられる光景に強い衝撃を受けることになります。
MLS選手会(MLSPA)が公表している公式給与データおよび国際的な移籍市場データを分析すると、現在のMLSは南米の若手有望株のステップアップリーグへと完全に舵を切っています。アルゼンチン、ブラジル、コロンビアなどのU-20〜U-23代表クラスが巨額の移籍金でMLSを経由し、欧州5大リーグへ羽ばたくルートが完全に定着しました。
Jリーグとの比較において、戦術的な緻密さ、スペースの消し合い、パスワークの連続性ではJ1上位クラブに分がある局面も少なくありません。しかし、ピッチ上で選手たちが直面する圧倒的な走力、スプリントの回数、フィジカルコンタクトの激しさ、個の身体能力による局面打開力においては、MLSが欧州中堅リーグ(オランダ、ポルトガル、ベルギーなど)に匹敵する強度を誇っています。