ル・クプルの名を一躍全国区へと押し上げた最大の契機は、1997年に放送されたフジテレビ系月9ドラマ『ひとつ屋根の下2』でした。挿入歌として起用されたシングル「ひだまりの詩」は、オリコンチャートで累計売上180万枚超を記録するメガヒットを達成。同年の『第48回NHK紅白歌合戦』初出場を果たすなど、日本中のお茶の間を席巻しました。
夫婦デュオとしての温もりある佇まいと、藤田恵美さんの澄み切ったクリスタルボイス、そして藤田隆二さんが奏でる繊細なアコースティックギターの音色は、リスナーの心の琴線に触れました。派手なエレクトロサウンドやダンスミュージックが隆盛を極めていた90年代後半のJ-POPシーンにおいて、彼らが紡ぎ出すアコースティック・ポップスは唯一無二の清涼剤として圧倒的な支持を獲得したのです。