関西の私学雄である関関同立(関西大学、関学、同志社、立命館)と、それに続く産近甲龍(近畿、甲南、龍谷、京都産業)をめぐる受験レースは、かつてない熾烈な併願合戦へ突入した。合格率を限界まで引き上げるための要となるのが、各校が導入する全学日程と学部個別日程の「クロス併願」だ。同一大学を複数回受験するだけでなく、出願時期と判定基準の差異を徹底的に利用する戦術が不可欠となる。
教育・学習支援業の専門家として長年入試動向を追う安田賢治氏は、「同じ大学でも、3教科型と2教科重視型、あるいは特定科目の配点が大きい『ベスト2・3判定』などを巧妙に組み合わせることで、実質的な合格率は跳ね上がる」と指摘する。知られざる変更点として、多くの大学が併願割引制度を拡充すると同時に、特定の学部で得意科目選択時の得点算出法を修正した点が挙げられる。このわずかな変更点を見落とさないことが、ボーダーライン上の攻防を制する決め手だ。