「この音は修理を呼ぶべきレベルなのか?」――多くの生活者が直面する最大の疑問だ。
結論から言えば、運転開始直後や設定温度を急激に変更した瞬間にだけ鳴り、室温が安定すると静まる場合は、正常な制御動作である可能性が残されている。一般社団法人日本冷凍空調工業会の技術解説でも、急激な負荷変動時にパワーを最大化するインバーター制御の特性上、一時的な電子発振音が生じる場合があると明記されているからだ。
危険なのは、運転から30分以上経過しても音が一切減衰しないケース、あるいは風量の切り替えに連動して音のピッチ(音程)が露骨に変化するケースだ。プロの家電メンテナンス・トラブルシューティングの現場では、連続的なキーン音を「電気絶縁の低下」または「回転軸の芯ブレ」と診断する。放置して自然に直ることはまずない。それどころか、日を追うごとに異音の音量は増大し、モーターの焼き付きや基板のショートへと直結していく。