現役最前線でしのぎを削る一方、彼は次世代パドラーの育成や競技の底上げにも精力的に関わっている。練習拠点では、若手選手からの技術的な相談に対して隠すことなくすべてを伝える。アドバイスを求められれば、自らの失敗談を含めて余すところなく伝授するスタイルだ。
日本国内において、カヌースラロームはまだマイナー競技の域を脱していない。だからこそ、彼は自らの走りを通して競技の魅力を発信し続けている。「自分が作った足跡の上に、若い選手たちが新たな時代を築いてくれればいい」。その姿勢からは、目先の勝利を超えたスポーツマンシップが感じられる。