学生時代、寺西拓人はどのようなキャンパスライフを送っていたのか。専修大学の生田キャンパス(神奈川県川崎市多摩区)や神田キャンパス周辺では、一般の学生と同じように講義室のデスクに座り、ノートを取る姿がたびたび目撃されていました。派手な服装を好まず、周囲の一般学生に自然に溶け込む落ち着いた佇まいは、当時から大学構内でも評判となっていました。
ところが大学3年から4年にかけて、ネット上では急速に「寺西拓人 大学中退説」が広がることになります。その原因となったのが、堂本光一が座長を務めるメガヒットミュージカル『Endless SHOCK』への抜擢でした。同作は2月の帝国劇場公演に始まり、博多座や大阪・梅田芸術劇場など地方公演が長期間にわたって続きます。過酷な稽古と地方滞在が重なり、キャンパスでの姿が見られなくなった時期があったため、「学業を断念して芸能に専念したのではないか」という懸念が生じたのです。
しかし、この中退説は完全なデマでした。寺西拓人は地方遠征の合間にも課題レポートの作成や試験対策を抜かりなく進め、事務所のマネジメントとも綿密にスケジュールを調整しながら単位を取得。2017年3月には所定の単位をすべて充足し、ストレートで4年での大学卒業を成し遂げています。過酷を極める現場の重圧に晒されながら、決して学業を投げ出さなかった彼の忍耐力は、後のキャリアを形作る決定的な土台となりました。