『おかあさんといっしょ』を語る上で欠かせないのが、毎月制作される「今月の歌」をはじめとした名曲の数々です。番組発の楽曲は単なる子ども向けの童謡にとどまらず、J-POPシーンの超一流クリエイターが手掛けることで、驚くほど高度な音楽性とメッセージ性を備えています。
代表例が、1990年代に「Woman」などのヒットを飛ばし、ZOOやEXILEの「Choo Choo TRAIN」、ブラックビスケッツの「Timing」を手掛けた卓越したメロディメーカー・中西圭三氏が作曲した「ぼよよん行進曲」です。2006年に今井ゆうぞう氏・はいだしょうこ氏のコンビで初登場して以来、どんなに辛いことがあっても足元から跳び上がる力をくれる応援歌として、20年近くにわたり歌い継がれています。
公式発表資料によると、番組の音楽制作チームは「大人が聴いて感動できるコード進行と歌詞の深み」を意図的に組み込んでいます。育児ストレスや社会的な孤立を感じやすい保護者が、朝の慌ただしい時間帯に子どもと一緒に聴くことで、知らず知らずのうちに涙を流し、救われるという現象は、SNS上でも日常的に報告されています。