桑田佳祐氏の命と歌声を救った担当医は一体誰だったのか。手術当時から医療関係者やファンの間で大きな注目を集めていましたが、その執刀医はがん研究会有明病院(東京都江東区)食道外科部長(当時)の宇田川晴司(うだがわ はるし)医師です。
がん研有明病院の食道外科は、日本国内はもちろん世界的にも食道がん手術の症例数・治療成績で常にトップクラスに君臨する最高峰の医療拠点です。その食道外科を長年にわたり率いてきた宇田川医師は、年間100例を超える高難度の食道がん手術を手掛け、卓越した技術と徹底した合併症対策から「食道外科界のゴッドハンド」として揺るぎない評判を確立しています。
報道関係者や医療ジャーナリストの取材によると、桑田氏が診断を受けた際、所属事務所や周囲の医療ネットワークを通じて「喉にメスを入れず、かつ根治性を最大限に高められる最高峰の医師」として宇田川氏へ白羽の矢が立ちました。当時の医療関係者は「桑田さんのケースでは、がんは早期(ステージI)だったものの、声帯に近い部位の手術を伴うため、わずか1ミリの神経損傷も許されない極めてプレッシャーのかかる執刀だった」と証言しています。宇田川医師をはじめとするがん研有明病院の医療チームは、日本屈指のボーカリストの将来を背負い、万全の態勢で手術に臨みました。