「気づいたら耳を触っている」
そんな自覚症状はないだろうか。実は、イライラや不安を感じたときに無意識に耳をかきむしる行為は、典型的な代償行動(ストレス解消行動)の一種だ。爪で引っ掻く、綿棒を奥まで押し込むといった動作を、脳が緊張をほぐすために無意識に命令しているのだ。
皮膚が荒れ、痒みが増し、さらに掻く。この悪循環の果てに待っているのが出血だ。本人は「耳掃除をしているだけ」と思っていても、精神的な限界がその手を動かしているケースは極めて多い。耳からの血は、心が発した「これ以上傷つけないで」という悲鳴そのものなのだ。