八代亜紀さんといえば、ハスキーボイスで日本中を魅了した「舟唄」や「雨の慕情」などの大ヒット曲で知られる。だが、彼女の魅力は歌声だけに留まらなかった。若き日の彼女は、その抜群のスタイルと美貌を活かし、様々なメディアで活躍していた。当時の写真集や雑誌のグラビアは、単なる娯楽消費の対象ではなく、時代の最先端を行くビジュアルアートとして評価されていた側面もある。
彼女自身、後に画家としてフランスの「ル・サロン」展で何度も入選するほどの高い芸術性を持っていた。そのため、彼女の初期の表現活動に対しても、単なる好奇心ではなく、芸術的アーカイブとしての価値を見出す研究者やファンは少なくない。