二人の熱愛が発覚したのは2015年の夏のことだ。東京・御殿場のアウトレットでのデート現場が報じられたのを皮切りに、世間の関心は一気に高まった。しかし、その視線は決して好意的なものばかりではなかった。錦織がグランドスラム決勝に進出し、世界ランキング4位にまで上り詰めた直後だっただけに、ファンの期待感とメディアの過熱ぶりは異常な領域に達していた。
当時「観月あこ」名義でモデルとして活動していた彼女に対し、一部の週刊誌やネット上では辛辣な批判が巻き起こった。ツアーに同行する姿や、試合後のボックス席で見守る姿が捉えられるたびに、「競技への集中を削いでいる」「ネガティブな影響を与えている」といった根拠のない噂が一人歩きした。若き日の二人にとって、この異常な包囲網がどれほどのプレッシャーであったかは想像に難くない。