ファンの間で長年議論されてきた「スタローンとシュワルツェネッガー、純粋な強さではどちらが上か?」という問いは、2人のトレーニング哲学と肉体づくりの違いに直結しています。
シュワルツェネッガーの肉体美は、徹底したウエイトトレーニングと解剖学に基づくボディビルディングの極致です。全盛期には胸囲145cm、上腕囲56cmという圧倒的なスケールを誇り、鋼鉄のようなシンメトリーと威圧感で観客を圧倒しました。戦車のように敵を薙ぎ払うサイボーグ的なパワーアクションこそが彼の真骨頂です。
対するスタローンは、ボクシング、過酷な自重トレーニング、有酸素運動を極限まで取り入れた機能的な肉体改造を追求しました。『ランボー3/怒りのアフガン』撮影時には体脂肪率を4%台まで絞り込み、血管が浮き出るような野獣の肉体を完成させています。泥にまみれ、傷を負いながらも反撃するスタローンのアクションは、圧倒的なスタミナと敏捷性に支えられていました。
純粋なパワーリフティングの数値や筋量ではシュワルツェネッガーに軍配が上がりますが、俊敏性や格闘スタミナ、過酷な環境での適応力ではスタローンが優勢といえます。異なる頂点に達した2人だからこそ、互いの肉体改造への執念を誰よりも理解できる関係でした。