自然の火山性湖沼にとどまらず、人類の産業活動と気候変動のシナジーが引き起こす人工的な酸性化も世界的な懸念材料だ。特に休廃止された金属鉱山から染み出す酸性坑廃水(AMD)は、周辺の河川や湖沼を深刻な酸性水域へと変貌させている。
さらに、地球温暖化に伴う局地的な豪雨の頻発が、鉱山跡地に溜まった強い酸性物質を大量に流出させるリスクを高めている。南米や東南アジアの過疎地域では、飲用水源の奪取や農業用水の汚染といった死活問題に直結。単なる自然の神秘として片付けられない、地球規模のエコロジカル・ディザスターとして国際社会の迅速な対応が求められている。