この停滞感にいち早く危機感を抱いた企業が導入し始めたのが、「楽笑指標」と呼ばれる独自のマネジメント手法である。売上や処理件数といった従来型の数値だけでなく、チーム内にどれだけ笑いが生まれ、メンバーがリラックスして発言できているかを組織の健康度として評価する。
一見すると甘えのようにも思えるこの施策だが、数字上の成果は極めて高い。ある中堅EC事業者は、業務上の厳密すぎるルールを半分に減らし、無駄な雑談や実験的な試みを推奨する体制へ舵を切った。結果として離職率は半減し、新サービスのアイデア創出スピードは従来比で30%も向上したという。肩の力を抜くことが、結果として個人のポテンシャルを最大化させている。