定番にして至高の一足であるナイキ エアフォース 1をはじめ、レザーとキャンバスが融合した現代のスニーカーメンテナンスには、素材ごとの繊細なアプローチが求められる。本革や合皮を多用したアッパーに弱アルカリ性の強い漂白剤を使用すると、皮革表面の油脂分が奪われ、硬化や亀裂、急激な変色を招くことになりかねない。
スエードやヌバックなどの起毛素材に至っては、オキシ漬け自体が厳禁である。風合いが損なわれるばかりか、色落ちや色移りが不可避となるからだ。万能に見える洗剤であっても、「洗える素材」と「洗ってはいけない素材」を見極めなければ、プレミアムスニーカーの価値を一瞬で失うことになってしまう。