ネット上の掲示板やSNSでは、ディスコの並外れた高年収に対して「過酷な激務でプライベートがないのではないか」「社内通貨制度はギスギスした足の引っ張り合いを生んでいるのではないか」といった懐疑的な憶測が飛び交うことがあります。しかし、現場の構造を紐解くと、実態は大きく異なります。
第一に、「過度なサービス残業や非効率な長時間労働」は同社では徹底して排除されています。なぜなら、無駄な残業を行うことは組織全体のコスト(Willの浪費)につながるため、むしろ生産性を下げた行動としてマイナス評価を受けるからです。残業時間そのものは厳格にモニタリングされており、時間外労働を最小限に抑えつつアウトプットを最大化した社員こそが高額のWillを獲得できる力学が働いています。
第二に、Will制度による人間関係の悪化という誤解です。実際には「相手にタスクを無茶振りして押し付ける」という、日本企業特有の理不尽な上下関係を消滅させる防壁としてWillが機能しています。仕事を頼む側は対価としてWillを支払わなければならず、引き受ける側はその業務の対価に納得した上で引き受けます。曖昧な感情論や同調圧力が排除され、プロフェッショナル同士のフェアな契約関係が構築されるため、陰湿な社内政治や派閥争いが生じにくいという独特の心理的安全性が確立されています。