キャリアの後半において、彼女は従来の「愛されるヒロイン」から、より複雑で強い意志を持つ女性像へとシフトしていった。その代表格が、ドラマ『ストロベリーナイト』で演じたノンキャリアの女性刑事・姫川玲子だ。男性社会の中で葛藤し、自らのトラウマと戦いながら事件に立ち向かう姿は、多くの視聴者の共感を呼んだ。
さらに、HuluとHBO Asiaの共同制作による『ミス・シャーロック/Miss Sherlock』では、世界的に有名な探偵シャーロック・ホームズを女性として再解釈した難役に挑戦。知性的で、毒舌で、それでいて壊れそうな繊細さを持つ新しいシャーロック像を確立した。これは、日本の女優が世界水準のドラマで主役を張る先駆的な例となり、2026年の今見返しても、その先進性とクオリティに驚かされる。