事態の緊迫化に伴い、ネット上では真偽不明の情報が飛び交っている。
「強いアルコール度数の酒でうがいをすれば予防できる」「特定の洗口液で完全に除菌可能」といった言説が拡散されているが、これらは極めて危険な誤解だ。歯科医師会は、強いアルコールや刺激の強い化学物質による過度なうがいは、口内の粘膜を傷つけ、むしろ細菌の侵入を容易にすると警告している。
また、「キスをしなければ絶対に安全」という言説も、半分は正しく半分は誤りだ。食器の共有や、至近距離での会話による飛沫感染の可能性も完全には否定できない。パニックに陥り、科学的根拠のない民間療法に頼ることは、症状を悪化させるだけでなく、適切な医療へのアクセスを遅らせる最大の要因となる。