なぜ、これほどまでに美智子さまはバッシングの対象となってしまうのでしょうか。その根底には、日本社会が皇室の女性に対して抱く、極めて厳格で矛盾に満ちた「理想の女性像」があります。
大衆は、皇室の女性に対して「伝統的で控えめでありながら、現代的で知的であること」を同時に求めます。しかし、少しでも自己主張をすれば「生意気だ」「伝統を軽んじている」と叩かれ、逆に控えめにしていれば「存在感がない」「役割を果たしていない」と批判されます。このダブルスタンダードの中で、美智子さまは常に完璧であることを求められ続けました。彼女が示した「新しい皇后像」は、多くの人々にとって希望であったと同時に、変化を嫌う人々にとっては格好の攻撃対象となってしまったのです。