ファンブルの恐怖をよりいっそう深化させたのが、文豪H.P.ラヴクラフトのホラー小説群を原作とする『クトゥルフ神話TRPG』だ。老舗出版社ケイオスシアムが展開するこの作品では、100面ダイス(d100)を用いてプレイヤーの正気度や行動の成否を判定する。
狂気と怪異が渦巻く世界線において、96〜100といった高出目のファンブルは即座にキャラの死亡や発狂につながる。単なる計算違いではなく、「不可避の悲劇」としてファンブルをルール化し、物語の演出として昇華させた点はゲーム史における大きな転換点と言えるだろう。