「日本は狭い島国だ」――そんな固定観念を根底から揺さぶる数字が存在する。国際連合(UN)の統計や国土交通省が発表する最新資料によれば、日本の陸地面積は約37万8,000平方キロメートル。この数値だけで世界各国と比較した場合、全190余カ国中おおむね60位前後に位置する。一見すると「中規模」の枠を出ないように思えるかもしれない。
だが、世界のランキングを俯瞰すると興味深い視点が得られる。西ヨーロッパの主要国であるイギリス(約24万平方キロメートル)やイタリア(約30万平方キロメートル)、ドイツ(約35万7,000平方キロメートル)よりも、日本の陸地面積の方が実は広いのだ。南北に約3,000キロメートルも伸びる細長い弓状の列島構造が、地図上の視覚的な錯覚を生み出し、実体よりも小さく見せている側面に注意を払う必要がある。