上智大学卒業後、出版社勤務を経て『TOCANA』の立ち上げに参画した彼女のキャリアは、日本のウェブメディア史においても極めて異端だ。従来のオカルト専門誌がマニア層に向けた閉じた世界に留まっていたのに対し、彼女は「オルタナティブな知性」として都市伝説や超常現象、最新科学のフロンティアをポップかつ大胆に提示してみせた。
世界の奇病、暗号通貨、脳の拡張、UMA、海外の不可解事件——カオスを極めたコンテンツ群は、時に波紋を呼びながらも絶大なアクセスと熱狂的なファンを獲得した。「怪しいから排除する」のではなく「未知だからこそ知的に面白がる」という徹底したスタンスが、ネットメディアの景色を一変させたのだ。