こうした機内トラブルは、決して特定の海外航空会社だけの問題ではない。日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)といった日本の大手航空会社にとっても、悪質な迷惑乗客への対応は極めて切実な経営課題となっている。
近年、機内での理不尽な暴言や威嚇行為、さらには指示不従従といったトラブルは増加傾向にある。空の上では地上のようにすぐ警察を呼ぶことができない。安全運航を第一に守るため、航空各社は客室乗務員に対する防犯・交渉トレーニングを強化しているが、現場にかかる精神的・肉体的負担は限界に達しつつあるのが実情だ。