なぜご祝儀の金額は3万円や5万円といった数字が好まれるのか。その背景には、古くから続く日本の伝統礼法が存在する。陰陽五行説に由来する考え方では、奇数は「陽の数」とされ、目出度い数字として重宝されてきた。逆に2や4などの偶数は「陰の数」であり、割ることができるため縁切りを連想させるとして避けられてきた経緯がある。
しかし、時代が進むにつれて「2」は「ペア」「夫婦」を意味するおめでたい数字として解釈されるケースも増えてきた。特に20代の若い世代同士では、経済的事情を考慮して2万円(1万円札と5千円札2枚で枚数を奇数にする工夫など)を包む例も認められつつある。ただし、苦しみを連想させる「4(死)」や「9(苦)」の数字は、現代においても絶対に避けるべき不可侵の領域だ。