音楽一家の華やかなイメージの裏には、父・森進一と母・森昌子による徹底した教育方針が存在した。家庭内では敬語の使用が義務付けられ、長兄に対する弟たちの礼儀も厳しく指導されたという。厳しい規律は、芸能界という特殊な世界で生き抜くための防波堤でもあった。
しかし、両親の離婚や18歳での自立宣言など、家庭環境の大きな変化が兄弟の自立心を急速に促す。18歳を迎えた時点で経済的・精神的な独り立ちを求められた兄弟は、否応なしに社会の荒波へと放り出された。与えられた環境に甘えることなく、自らの腕一本で食っていくハングリー精神は、この過酷な「森家ルール」によって培われたものだ。