愛知県豊橋市に拠点を置く東豊製菓株式会社。この企業が誇る看板商品「ポテトフライ」は、1980年代の発売以来、競合ひしめくスナック菓子のジャンルで独自の立ち位置を築いてきた。開発の陣頭指揮を執ったのは、同社の礎を築いた創業者の髙田清勝氏だ。
当時、ポテトスナックといえば分厚いチップス系が市場の主流だった。だが髙田氏は「子供が一口で食べやすく、口の中で素直に解ける軽やかさ」を徹底追求。独自の成形技術と特殊な油揚げ工程の開発に並々ならぬ情熱を注ぎ込んだ。試行錯誤の末に完成した極薄生地は、一度噛めば香ばしさが一気に弾ける唯一無二の食感を生み出すことに成功。食品製造業としての職人魂が結実した瞬間だった。