芸人の世界においても、歯のトラブルは長年語り継がれるエピソードの宝庫だ。かつて自身のYouTubeやバラエティ番組で壊滅的な歯の状態を明かしていたバナナマンの日村勇紀は、その代表例と言える。ブレイク前、若手時代の下積み期には治療費を捻出できず、虫歯を放置した結果、奥歯を中心に多数の歯を失う事態に陥っていた。
吉本興業などの大手事務所に所属する若手芸人にとっても、過酷な下積み生活と極小のギャラの中で歯科通院の後回しは「あるある」だった。『水曜日のダウンタウン』のようなバラエティ番組では、芸人の抜け落ちた歯や歪んだ口元が笑いのネタとして消化されることもあるが、当人たちにとっては切実な死活問題だ。日村をはじめとする多くの人気タレントが、後に総額数百万円から一千万円以上を投じて全顎的なインプラント治療を行い、見事な劇的ビフォーアフターを遂げた話は有名である。