近代的なセルフサービスのスーパーマーケットが増えるなか、店内では活気あふれる声が飛び交う。「今日の真鯛は脂がのってるよ!」「刺身用に三枚におろしておこうか?」——そんな威勢の良い掛け声と、スタッフとお客の笑顔のやり取りが日常の風景だ。
対面カウンターでは、パック詰めされた商品をただ手に取るだけでは味わえない「対話」が存在する。魚のさばき方から一番美味しい調理法、余った部位を使った汁物のレシピまで、職人たちが惜しみなく知恵を伝授してくれる。単に食材を買う場所ではなく、食の知恵を学ぶコミュニティとしての役割も果たしているのだ。