マイケルの死において最大の刑事責任を問われたのが、月額15万ドル(当時のレートで約1400万円)で雇われていた専属主治医コンラッド・マレーでした。
2011年に行われた刑事裁判では、マレー医師の数々の重大な医療過失が浮き彫りになりました。
- 適切な監視モニターや蘇生器具を備えずにプロポフォールを投与した点
- 投与後にマイケルのそばを離れ、電話通話に夢中になって異変の発見が遅れた点
- 心肺停止を発見した後、直ちに911へ通報せず、現場の薬瓶や医療機器の隠蔽工作を優先した点
- 駆けつけた救急隊員や搬送先の病院医師に対し、プロポフォール投与の事実を隠蔽した点
陪審員団はマレーに対し満場一致で有罪の評決を下し、裁判所は過失致死罪における最高刑である禁錮4年の実刑判決を言い渡しました(※マレーはカリフォルニア州の刑務所過密問題などの理由により約2年間服役後、2013年に出所しています)。医師免許も剥奪され、医学界からも厳しく断罪されました。