東京とヨーロッパ。それぞれが自立したプロフェッショナルとしてキャリアを追求するスタイルは、現代における新たな夫婦の理想像を示している。互いに無理な依存をせず、個としての自由と尊厳を認め合う。二人の間には、言葉以上の揺るぎない信頼関係が築かれている。
中谷美紀は、夫が奏でるビオラの豊かな響きに耳を傾け、彼の音楽家としての歩みを心から尊重する。一方でフェヒナー氏も、彼女が出演する映像作品を鑑賞し、女優としての妥協のない演技姿勢に深い敬意を払う。互いの専門領域を侵すことなく、高め合う関係性だ。
生活の拠点をヨーロッパにも置くことで、彼女自身の物事の捉え方や視野も大きく広がった。国籍やジャンルの垣根を超え、一人のアーティストとして成長を続ける彼女の背中を、夫の存在が静かに後押ししている。